離れて暮らしていると、親や家族に関する心配の種をつい放置しがち。しかし、しっかり向き合い情報を集めれば、必ず解決策が見つかります。姑との関係に悩む読者に、夫婦・家族問題コンサルタントの池内ひろ美さんが提案した驚きの法則とは…(構成=鈴木裕子)
《質 問》
子育てのことで口を挟んだり、いらないものをくれようとする義母。もう夫の実家に帰りたくない(50歳・会社員)

ーーーーーー

《池内ひろ美さんの回答》

相手の価値観を変えるのは至難の業

最近、嫁姑問題は二極化しています。嫁にとても気をつかう姑が増えている一方で、旧態依然とした結婚観を持ち続けている姑も少なくありません。

後者の場合、「嫁は、わが家にもらった人」という意識が強い。うまくつきあわなければ、何をされるかわかりません。実家のことや学歴などについて、イヤミを言うような姑もいます。

しかし残念ながら、相手の価値観を変えるのは至難の業。ご自身の母親との関係を考えてみれば、いかがでしょうか? 実母に嫌なところがあっても、変えるのは容易なことではないと思います。まして、相手は義理の母親。どちらかがあきらめて相手を受け入れるしか、平穏に過ごす方法はないのです。

そう考えると、まだ考え方が柔軟な若い世代、つまりあなたが変わるしかないように思います。ここはむしろ、自分が成長するチャンスととらえ、「反りの合わない姑に出会えてラッキー」くらいに考え方を変えましょう。

そこで必要になるのが、鈍感力、「さしすせその法則」、女優力、そして夫を味方につけることです。順を追ってご説明しましょう。

まず鈍感力ですが、今の言葉だと、LINEで既読スルーをする気持ちと言い換えてもいいかもしれません。要するに、姑に何か気に入らないことを言われても、適当に聞き流すクセを身につけることです。