「自分のキャリアも、家族のことも両方諦めない」
日本ではいろいろな社会の常識、アンコンシャス・バイアスにとらわれて個人の自由の選択ができない部分がありますが、それは何も日本に限ったことではありません。アメリカにはアメリカならではの、それぞれの国のアンコンシャス・バイアスにとらわれていることが結構あるのです。
私の知人女性も、短期間ですが海外出張をし、その間子どもの面倒は夫と自身の家族にお願いした、という例があります。その女性は外資系企業に勤める方でしたが、聞くと外国人の同僚たちは小さな子どもがいても気にせず海外出張に出るとのこと。
それを彼女自身見ていたから踏ん切りがついたのかもしれません。職場の空気は個人の考えに影響するということです。
「家族はみんな一緒にいなければならない」「一緒にいた方が仲良くいられる」とも言われますが、必ずしもそうではないでしょう。一緒にいない時期があってもコミュニケーションがとれていればいいのではないかと私は思います。
もっと思い込みから解き放たれ、「自分のキャリアも、家族のことも両方諦めない」方法を模索していくことが大事なのではないでしょうか。
※本稿は、『思い込みにとらわれない生き方』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。
『思い込みにとらわれない生き方』(著:坂東 眞理子/ポプラ社)
「思い込みがない」こそ、一番の思い込み!
家庭や職場、近所であなたを縛っている「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」から自由になり人間関係をすっきりさせる一冊。著者累計460万部突破!