初めて書いた履歴書

いま考えても、あのときの自分の行動力には感心してしまいます。

文房具店で、生まれて初めて履歴書を買いました。履歴書なんて書いたこともなかったので書き方にも迷いましたが、とにかく一生懸命書きました。何を考えていて、いまどういうふうに生きているか、というようなことです。

そうしたら、「call」から面接の連絡がありました。

『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』(著:小畑滋子/大和書房)

面接の日は、お店がある東京・青山のスパイラルビルに少し早めに着いたので、1階のカフェでコーヒーを飲みました。ああ、おいしいと思ったの。でも、遅刻したらいけないと思って、半分くらい残して9階に上がりました。

何十年ぶりかの面接でしたが、とくに緊張はしませんでした。何を質問されても、ありのままを素直に答えました。歳だけは重ねていますから、無理に自分を大きく見せるつもりはないし、こんな私でよければ、と自然体で挑みました。

何週間かして、お手紙をいただいて、あら合格したんだわ、と。どこを気に入っていただいたのか……。そこから勤め始めています。