スリッパの「要・不要」を判断する

あるお宅にうかがって驚いたのは、“モップ付きのスリッパ”の存在です。家の中はぐちゃぐちゃでホコリをためている家の主が、もふもふしたボリュームのあるスリッパを履いて歩いているのです。スリッパで掃除をするどころか、モップについたホコリを各部屋に自ら運んでいます。真っ先にその汚れたスリッパから断捨離しなければなりません。

そんなスリッパを履く前にすべきことは、素足でも足が汚れない住まいづくり。日頃からモノを減らし「掃く・拭く・磨く」をしやすい床をキープしておけば、スリッパはいらないのです。わが家にスリッパはなく、お客さまには「素足でどうぞ」と声を掛けています。

そもそもスリッパは手入れしようという発想になりにくいモノ。スリッパをひっくり返すと例外なく汚れているのですが、スリッパを毎日洗う人などいません。一方、足の裏は毎日洗います。自分もキレイ、床もキレイだったら、足をカバーする必要はないのです。

「きれいな床」というおもてなし。玄関からリビングへ。つるつるに磨かれた床に太陽の光がまぶしく反射しています(出典:『モノが減ると「運」が増える』)

こうした日頃のケアを怠り、モップ付きスリッパで済まそうとする人のもとに運はめぐってきません。

面倒なスリッパの手入れに頭を悩ませるくらいなら、思いきってスリッパの断捨離を。すると、スリッパの収納スペースにも空きが生まれます。