イメージ(写真提供:Photo AC)
冬の時期には、あかぎれやしもやけといった手のトラブルがつきもの。なかでも、水仕事をする人や手洗いを頻繁にする人に多いのが「手湿疹」です。最近ではコロナ禍で手洗いやアルコール消毒をする機会が増えたことにより、年齢・性別を問わず手湿疹になる人が増えてきています。手のカサカサやひび割れといった症状に始まり、重症化するとかゆくて夜眠れなくなってしまうこともあるため、「ただの手荒れ」と侮れません。手湿疹の対策で重要なのは、「保湿」と「皮膚への刺激を防ぐこと」の2つ。大切な手を守るため、手湿疹の原因と改善方法を確認しておきましょう。
この記事の目次
手湿疹とは?
改善方法 ①手洗い習慣の改善 ②手洗い後の保湿ケア ③皿洗いや洗濯、掃除などで薬剤を使う場合はゴム手袋を使用 セルフケアで治らない場合は、皮膚科を受診

手湿疹とは?

手湿疹は、皮膚の表面にある角層のバリア機能が低下し、皮膚が炎症を起こすことで引き起こされる手の病気です。主な原因は洗剤や石鹸、シャンプーなどの使用から起こる「化学的刺激」と、家事や作業などでの摩擦による「物理的刺激」です。

手湿疹は主に、手がカサカサするタイプとジュクジュクするタイプの2種類に分けられます。

・カサカサタイプ
皮膚がカサカサし、指紋が消えたり皮膚が硬くなったりします。ひどくなると、ひび割れやあかぎれになります。

・ジュクジュクタイプ
小さな水ぶくれや赤い発疹ができます。ひどくなるとかゆみや痛みが生じて、手の作業に支障をきたしたり、夜眠れなくなることも。

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