連日の猛暑の中、「汗あれ(汗かぶれ)」「マスク汗あれ」が深刻に(写真提供◎photo AC)
各地で平年より早い梅雨明けが発表され、連日猛暑日が観測される今年の夏、汗による肌トラブル、「汗あれ(汗かぶれ)」の深刻化が心配されます。

コロナ禍でマスク生活が定着した現在、マスク着用で起こる「マスク汗あれ」も、これからの季節に気を付けたい肌トラブル。「汗あれ(汗かぶれ)」「マスク汗あれ」を防ぐ方法を、よしき皮膚科クリニック銀座 院長の吉木伸子先生に伺いました。

汗は天然の美容液。でもダラダラ汗のケアをしないと肌トラブルに

「汗は臭う、恥ずかしいなどマイナスのイメージがありますが、実は汗の成分には、乳酸や尿素など天然保湿因子が含まれ、天然の美容液ともいわれています。

しかし、じわっとかく程度の汗なら、天然の美容液になりますが、汗をダラダラかきすぎて、さらに、あとのケアをきちんとしないと肌トラブルの元になりますから注意が必要です。特に気温差が激しい今年は汗との正しい付き合い方が重要です」と吉木先生。

では、汗での肌トラブルとして誰もが思いつく、「あせも」と「汗あれ(汗かぶれ)」は何が違うのでしょうか?「あせも」と「汗あれ(汗かぶれ)」の違いについて、見ていきましょう。

【あせも】

【図解】「あせも」の肌の状態
汗を排出する管が詰まってしまった状態です。

「あせも」は、子どもに多く、汗を出す管が詰まった状態になりブツブツが出る症状で、かゆみはほとんどありません。

「あせも」は、運動などで大量の汗をかいた際に、汗を排出する管が詰まったものです。

【写真】あせもの症状例