便箋に書く手紙は、4ブロックで構成を

目上の方へ送る場合や改まった用途、ごあいさつ、お礼状、お悔やみは、便箋に書くのがよいでしょう。こちらは少々、ルールがあるので覚えておきたいところです。

まず、便箋選び。私は、縦罫の入ったシンプルなものをおすすめしています。罫線が入っていると、文字が曲がらずまっすぐ書けるからです。キャラクターが印刷されていたり、個性的すぎたりする便箋は、大人が出す手紙としてあまりふさわしいとはいえません。柄ものを選ぶなら季節の花などが無難でしょう。

次に、書き方。基本的には「書き出し+主文+結び+あと付け」の4つのブロックで書くのがルール。それだけで、美しくきちんとした印象の手紙になるのです。

書き出しとは、「拝啓」などの頭語や時候のあいさつのこと。安否(お元気かどうか)を気遣うもの、感謝の言葉、ご無沙汰のお詫びなどもそれにあたります。

主文は用件で、「さて」や「このたびは」から始めるのが基本。手紙のメインの部分です。そして結びとして、締めくくりのあいさつ「時節柄、くれぐれもご自愛ください」「まずは略儀ながら書中にて御礼を申し上げます」といった一文を書き、「敬具」などの結語で締めます。

ちなみに拝啓と敬具は、「謹んで申し上げます」という意味ですが、親しい方に送るなら、仰々しくなるので、「こんにちは」「またご連絡しますね」など、親しみをもった言葉で十分です。

最後のあと付けには、日付、自分の名前(差出人名)、相手の名前(あて名)を書きます。