不動産選びは業者選びがキモ

ということで、2月のある日曜、内見しました。5と6、それぞれの不動産屋に頼んで、現地を案内してもらいました。さすが最新のリフォーム済みです。真っ白で清潔な空間がまぶしいです。ビルトインのキッチンには食洗機も付いています。風呂は1417のユニットバス(1417は比較的ゆったりしたサイズです)、トイレもウオッシュレット・暖房便座機能付き(タンクレスではありませんでしたが十分です)。

古い建物なので天井高が2300(2メートル30センチ)と低め(最近は2450などと高いものもあります)でしたが、壁の白さと、薄い色のフローリングのためか、さほど低くは感じません。いいなあ、と思いました。買えるなら欲しいなあ。そして、聞いてみました。「私でも買えますか? 住宅ローンって、私でも組めますか?」どきどき。

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不動産仲介業者は、2人ともが、異口同音に言いました。「この物件は厳しいと思いますけれど、ふつうの物件なら、融資をしてくれる金融機関はあると思いますよ」。ええ? なんですって!? 驚きです。私でも、「アラ還(返済期間が短い)、独身(夫婦ローンが使えない)、子なし(親子ローンが使えない)、フリーランサー(会社という信用力が使えない)」(しつこい?)の、この私でも、融資をしてくれる金融機関がある、かもしれないんですか?

大丈夫と言われて、私は有頂天になりました。今までずっと、「もうアラ還だし独身だしフリーランスだし、住宅ローンは借りられないから、マンションは買えない。買えないから、一生賃貸だ。いいよ賃貸でもう、ぶつぶつ」と諦めていたのに。「酸っぱい葡萄」だったのに。なんということでしょう(ビフォーアフターふう)。ここにきて、60歳を前にして、買うという選択肢が、どどーんと、私の目の前に開けたのです!! ひゃっほー。

ただし年収によりますと言われ、確定申告の中身を聞かれました。まあそれはそうでしょう。一応持参していた確定申告をちょろっと見せました。すると、5を案内してくれたベテラン不動産マンは「まあ、これなら大丈夫じゃないでしょうか。金利0.8%……とかで行けるんじゃないかな。内々に聞いてみますか?」、6を見せてくれた若い営業マンは「貸してくれるところは銀行じゃなくて信金さんになると思います。金利は2%とか超えるかも知れませんね」。

これまた驚きです。おそらくは、業者によって、さらに担当者によって、これまでの実績と、金融機関とのパイプの太さによって、金利が変わってくるのでしょう。不動産選びは業者選びがキモなのだ、ということがよくよく分かりました。