内見のアポを入れました

ほかにも、まだまだありました。なあんだ、手の届く価格の物件もあるじゃないか、と目うろこでした。大企業の会社員の退職金は2000万円超とされますから、彼女たちなら一括で買えちゃう金額です。

もちろん、実際に売主にコンタクトを取ってみて、「こんな(属性の)私が」買わせてもらえるかどうか、物件を確認してみて「そんな(古さや駅からの遠さなどの)条件」で私が買いたいと思うかは、また別の話です。ちなみに物件1は、メインのバス路線はB駅ではなく、B駅へのバスは本数が少ないのですが、検索に引っかかってきました。

ここまで見えると欲も出てきます。想定予算を上げてみたら、また、エリアをD駅まで広げたら、どうなるでしょう。予算を「~2500万円」「~3000万円」「~3500万円」で見てみました。すると――

・物件5 2389万円、50平米、2LDK、北東向き、1975年築、フルリフォーム済み、D駅徒歩2分
・物件6 3080万円、63平米、2LDK、南西向き、1971年築、フルリフォーム済み、B駅徒歩7分

ぐっと魅力的な物件が出てきました。いずれも駅近です。フルリフォームもされています。安いには訳があることは分かっていましたが(理由は後述します)、まずは不動産仲介業者とつながるため、内見のアポを入れました。賃貸ばかりに住んで、しばらく分譲マンションの内見をしていなかった私は、最近の標準的な設備事情を知りませんでした。今どきのレベルを確かめたかったのです。

それに、そもそも「アラ還(返済期間が短い)、独身(夫婦ローンが使えない)、子なし(親子ローンが使えない)、フリーランサー(会社という信用力が使えない)」という悪条件の私がローンが組めるのかを、不動産のプロに教えてもらいたかったのです。もしローンが組めないのなら現金で買うしかありませんが、そうなると、いきなりのジ・エンド。購入の夢は断たれて、この話はここで終わり、一生賃貸族です。