この記事の目次
家事の負担が軽減しない「名もなき家事」の存在 「家事シェアハウス」で負担軽減を実感 「名もなき家事」の量を減らすことが負担軽減につながる
一般家庭でも取り組める「家事シェア」の工夫例
情報シェアボードの設置
洗濯シェア
掃除シェア
4つの「家事マネスタイル」 (1)スタートアップスタイル (2)従来企業型スタイル (3)カリスマ創業者系スタイル (4)外資グローバルスタイル 新たな生活様式「家事シェア」で負担を削減

一般家庭でも取り組める「家事シェア」の工夫例

 

情報シェアボードの設置

「家事シェアハウス」に住んでいない場合でも、一工夫によって「名も無き家事」をシェアすることができます。

リビングの中心にボードを設置し、誰でも書き込みが可能な伝言板として使用します。誰もが何度も目にする場所なので、家族への伝言を見落とさず、家事をしっかりシェアできます。

取り組むべき家事や現在不足している日用品などが可視化されるため、どの家事をやった・やっていないといった行き違いや、必要なものの買い忘れを防止することができます。

(使用例)

・日用品のストックが少なくなってきた際に、「買い出しが必要なもの」としてボードに書き込んでおきます。買い物に行く時にボードの写真を撮ればメモ代わりにもなります。

・まだ完了していない家事をボードに書き出しておきます。手が空いている人がその家事を行い、完了したらボードに書き込みます。

・家事の状況を伝言する以外にも、家事に取り組んでくれた人へ感謝を伝えたりと、家族間でのコミュニケーション手段としても活用できます。

 

洗濯シェア

洗濯物の分別や服の脱ぎ散らかし、重ね脱ぎなどの問題で日々苦労している人は多いはずです。そこで、家族のそれぞれに洗濯物の分別や洗濯を担当してもらい、一人当たりの洗濯の負担を軽減します。

(洗濯物の分別の工夫)

洗濯機を回す前に洗濯物をまとめて分別する手間をなくすため、洗濯物が出るたびに分別を行います。「おしゃれ着」「汚れのひどいもの」「白モノ」「色モノ」といったように洗濯物の種類別で複数のカゴを用意しておき、家族ひとりひとりが服を脱いだりタオルを使い終わったりして洗濯物が出たタイミングで都度分別します。まとめて分別した場合よりもミスが少なくなり、「白モノと色モノをうっかり一緒に洗って色移りさせてしまった…」といったトラブルも減らせます。

(洗濯のリレー)

気づいた人が洗濯機を回し、別の人が干します。あわせて「情報シェアボード」を使用し、誰が洗濯し、誰が干したかなどの情報も共有するようにすると、家事の進捗状況が把握しやすくなります。

ひとりひとりが当事者意識を持って取り組むことで、洗濯する人のことを考えた行動ができるようになり、服の脱ぎ散らかしなどのトラブルも減ります。

 

イメージ(写真提供:Photo AC)

 

掃除シェア

誰でも気軽に掃除を行えるよう、掃除用具の収納場所や設置位置を工夫します。

(掃除用具の収納場所の明確化)

室内に掃除用品をまとめて収納するためのロッカーを設置し、使いたい時にすぐ掃除道具を取り出せるようにします。家族が頻繁に行き来するリビングに設置しておけば、目につきやすく、誰でも手軽に掃除を始められるためおすすめです。

そのほか、予備のティッシュや、リビングまわりで使う救急セット、工具類、古雑誌などを収納・保管すれば、日用品などの在庫を一目で確認できるスペースにもなります。

収納場所を明確化させることで、使ったあと空いている適当な場所に片づけたり、逆に必要な時に必要なものが見つからず家中を探し回ったりするようなことがなくなります。