その物件の「部屋の中」をチェック
(3)その物件の「部屋の中」をチェックします。広さと開口部の向きで物件を絞り込んだはずですが、間取り図と周辺地図を照らし合わせると、あれ?と思うようなこともあります。例えば、「南向き」と書いてあったのに、実際は「東南東」「西南西」向きだったり、実際には二面採光だったり(南と北などと両側に窓があることもあれば、南と西などと角部屋のこともあります)。また、北東バルコニーで南東にも窓がある二面採光だと思っていたら、実際は南東側には隣のビルがあって、窓を開けて通風はできるけれど採光はできない、という場合だってあります。
室内の設備も重要です。バス・トイレやキッチンなど、水回りの広さやグレード、古さはどうか。風呂には浴室乾燥機や追い炊き機能はついているか、キッチンはガスコンロかIHか、魚焼き器や浄水器、食洗機はついているか(私は食洗機不要派ですけど、欲しがる人は多いですよね)。エアコンはあるか、いまついていなくても、設置が可能か(古いマンションの場合、エアコンが設置できない部屋があることも)。リフォームしたほうがいいレベルか。(3)は(1)(2)に比べると、優先度は低くなります。そのほかの条件が良かったら、買ってから、あとでリフォームすれば直せる部分だからです。
(4)最後に環境面です。周囲はどんなエリアか。再開発でもない限り、環境もなかなか変わらないので、これも確認すべきです。幹線道路、高速道路、鉄道などが近くにあるか、文教地域か商業地域か住宅地か。平坦地か、崖地か、斜面があるなら南斜面か北斜面か。近くに大きな川がないか、切り土・盛り土か。これらは災害危険度――崖地指定や地滑り危険度、内水による浸水予想と氾濫による洪水危険度――に関連しますので、自治体で出しているハザードマップもチェックします(ホームズのサイトでは、物件情報から浸水予想が見られて便利です)。
さらに、治安の良いエリアかどうかも調べた方が良いでしょう。ひったくりや盗難、痴漢などの犯罪の発生件数や発生率は低いか。例えば東京都内ならば、警視庁のホームページから、市区町村ごとの発生件数が分かります(※2)。駅からの道は暗くないか、夜道は恐そうじゃないか。バス便ならバスの本数と、始バス・終バスの時間帯も大事な情報です。それと、私の場合、占い師に避けた方が良いと言われた忌みもの(墓地や寺社、総合病院)が近くにないか、あるなら方角はどちらかも、確認します。事故物件じゃないかどうかも調べます。
2https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/jokyo/ninchikensu.html