親しみやすく愛される名前

卒業生や現役生とかぶらない名前で、読みやすく、字画も良く、
自分のなりたいイメージと、宝塚らしさと個性を出しつつ、
親しみやすく愛される名前を考えるのは、かなり至難の業です。

昔は百人一首からつけていたそうですが、
今は憧れの先輩から一文字もらって、好きな文字を並べるというのが多いようです。

100年以上の歴史を持つ宝塚。
4000人以上いる卒業生や現役生とかぶらないようにするには、
キラキラネームを通り越して、ん?と思うような不思議な名前も出できます。
それもまた宝塚らしさの一つで、その不思議な名前も馴染んでくるのが宝塚ワールドなのです。

劇団からの許可が下り、晴れて芸名が決まると、
名前が上級生と同じだったり、漢字は違っても読み方が同じだったりする場合も。
そんな時は上級生のところにご挨拶に伺うという決まりがありました。

私の名刺です

私の場合、「越乃」も「りゅう」もいなかったので、ご挨拶に行くことはありませんでしたが、
「りゅう」という名前の人はその後私のところに挨拶に来ないといけないという
「りゅう」の関所になりました。 
龍真咲さんをはじめ、「りゅう」と名付けた人は挨拶に来てくれましたが、
「りゅう」という強い名前をつける人はさほどいなかったような気がします。
もしくは私が怖そうで来られなかったかのどちらかですが。