あなたみたいな人が一番迷惑なんですわ!

「あなたみたいな人が一番迷惑なんですわ!年齢は関係ないと言いながら、本当は関係ある。あなた、あなたです。女性は若い方がいい、そう言ってください、それに対して何とも思いません、こちらは。問題は、年齢なんて関係ないですよ、と女性に嫌われないようにしながら、実は違うという人。そうです、あなたですね。女性は年齢ではないですから、と気を遣いながら、年齢というのは女性を選ぶ時の大きな指針の一つなのではないんですか?そんな人に、参加されると大迷惑なんですよ!」

「いや、まあ落ち着いてくれ」
「透けて見えるのよ、わたしには。その男性が女性は歳は関係ないですといいながら本当は若い方がいいと思っていることが」

「こわいな」
「見えるんです。見えているのに半分目をつむって、いや、完全に見えていないフリをして、その男性に接しているのです」

「こわい」
「昭和の処世術です」

本連載から生まれた青木さんの著書『母』

「令和だから、更新してくれ」
「わたしかもしれません。選ばれないのは、わたしだからかも、しれません。性格に難あり。はいはい結構毛だらけ猫灰だらけ」

「懐かしいギャグだな」
「男性は、こういうでしょう。50代でもお願いしたい女性はいますよ、と。そうでしょうそうでしょう。石田ゆり子とか、キョンキョンとか、言い出しますか。あんなもん、この世に、いないわ!」

「青木さん、どうした?」
「憧れたところで、なれるか!アホが」
「その通りだ!」