何故ここまで怒りが湧き上がってくるのか
わたしは自分でもわからなかった。何故ここまで怒りが湧き上がってくるのか。だが昨日今日の怒りではなさそうだ。
どうやら、きっと、昭和とは言わないが平成時代に溜まりに溜まった蓋をしてきた男性への「何か」が、親友ゴリけんを前にして、そして同席している作家さん達オーディエンスがいてくれたことにより、少しばかり誇張しながらパフォーマンスのように、その蓋を解放できたのだと思う。一対一では言えないことを、信頼できるオーディエンスがいる事で初めて発言できる事ってある。
「青木の言う事ももっともか。まあ、女の人って、50代になって若い女性と同じところに並んでまで合コンに参加したい気持ちになるかって言ったら、確かにならんよな。青木の言う通りかもな」
笑いながらゴリけんとわたしのやりとりをみていた長年の友人でもある作家の岡宗秀吾さん(男性)が言った。
この夜は、ゴリけんが「すみませんでした!」と謝り、お開きになった。わたしは久しぶりに面白くキレることができた自分に、満足した。
●2023年11月、東京・本多劇場で上演される舞台『リムジン』に出演予定