青木さやかさんの連載「49歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、49歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「厄介な自分を伝える人として」です。
今回は「厄介な自分を伝える人として」です。
バツイチトークショー
先日、事務所の同期ゴリけん(以下ゴリさん)と、福岡県唐人町のライブハウスでトークショーをさせていただいた。その名も「バツイチトークショー!」
離婚10年になるわたしと、離婚1年のゴリさん。わたしは中学一年生の娘と2人暮らし。ゴリさんは11歳のお嬢さんと6歳の息子さんと3人暮らし、離婚を機にご両親も近くに住みサポートしてもらいつつ同じ町内に住む元奥さんが、いったりきたりの共同養育の形をとっている。
バツイチトークショーのチラシには、
バツイチ予備軍集まれ!と書いてあったのだが(失礼!笑)お客様はバツイチの方も多く、バツ3の方もいらした。そんな強者の先輩には、こちらが話をお聞きしたいくらいだが。
最前列にはメモを取られている方もいらした。
「わたし達の話、メモとること、ありますかね?」と聞いたわたしに、
「お2人のようにならないように、メモしてます!」
とお答えになられた30代女性の屈託ない笑顔が忘れられない。
ゴリさんとわたしは旧知の仲。お互いの長所も短所も大体わかっている。
「青木さん、めんどくさかったもんな〜」
ライブは、そんなところから始まった。