「なんだこいつ!」互いに第一印象は最悪だった
常田 初めて会った時のことを思い出すと笑っちゃうんだよ。タクヤ(大橋卓弥さん)がメチャクチャ態度悪くてね。文字通り斜に構えていて、絶対正面向いてくれないの。何も話してくれないし。僕は思いっきり引きました。(笑)
大橋 ワハハ! 当時は舐められたらダメだと思っていたからなあ。僕は高校3年で、シンタ君は高校卒業後に上京してバンド活動していた。名古屋で凱旋ライブをした時に共通の知り合いに誘われて観に行ったんだよね。そうしたら鍵盤を叩いている人がいて……。
常田 あ、僕のことね?
大橋 僕は小さい頃からピアノを習っていて、将来はピアニストになりたいと真剣に打ち込んでいた時期があったから。あんな下手な演奏でお客さんからお金をとっていいの? どう考えてもダメでしょ!って反発心を覚えた。(笑)
常田 タクヤも後で知る事になるんだけど、あの時、初めて鍵盤に触れてから1年も経ってなかったんだよね。僕は共通の知り合いを介してタクヤの曲を聴いていたから、「この態度悪い奴があんな素敵な曲作ったの!?」って驚いた。
大橋 それでもめげずにシンタ君が僕にラブコールを送ってくれたからスキマスイッチが生まれて、今に至るわけだけど。
常田 初対面での態度が最悪だったわりに、僕を頼って上京してきて、うちに泊まったんだよね。
大橋 だって根は素直だから。(笑)
常田 実際、話してみたらメチャクチャいいヤツで。徹夜でドラクエやったんだよな。
大橋 徹夜でドラクエは、シンタ君とルームメイトがしているのを、後ろで見ていただけだから。
常田 そうだったかも。いずれにしても運命的な出会いだなんてちっとも思ってなかったな。