(写真提供:Photo AC)
『シューイチ』でAJINOMOTOの冷凍食品を特集。50種を食べつくし!ギョーザやチャーハン…ハンバーグ、お弁当のおかずまで、大人から子どもまで喜ぶ冷凍食品は日々進化しています。どうしたらおいしく食べられるか、専門化・西川剛史さんにポイントを聞いた記事を再配信します。

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家庭では再現できないプロの味が楽しめるなど、クオリティが高い最近の冷凍食品。美味しく食べるためには、保存から解凍、調理で覚えておきたいちょっとしたポイントがあります(構成◎吉川明子 イラスト◎わたなべみきこ)

昭和30年代後半から一般家庭に普及し始めた

みなさんはスーパーの売り場にずらりと並ぶ冷凍食品に、どんな印象を持っていますか? 電子レンジで加熱する商品が多いため、「味は期待できなそう」「手抜きだと言われるかも」と思っている人もいるのではないでしょうか。もしもそうなら、あまりにももったいない! 私は高校生の頃に冷凍食品の美味しさに目覚め、大学院卒業後に念願かなって冷凍食品の仕事に携わりました。独立した今は、冷凍食品の素晴らしさをみなさんに伝える活動をしています。

冷凍食品は、特にシニア層の方にこそ活用してほしいのです。なぜなら、調理の手間を軽減でき、不足しがちな栄養を手軽に補えるから。上手に取り入れれば強い味方になるはずです。

実は日本における冷凍食品の歴史は、約100年前にさかのぼります。冷凍食品発祥の地・アメリカでその技術を知った日本人が、技術者をともなって帰国。魚の冷凍施設を北海道に作り、全国に流通させようとしたのが始まりです。その後、冷凍食品は学校給食や飲食店で使う業務用商品として活用されました。そして昭和30年代後半に、「日本にも冷凍食品の時代が来る!」と確信した大手スーパーのバイヤーが冷凍食品の売り場を設置したことがきっかけで、一般家庭に広く普及したのです。

近年、共働き世帯が増え、家事の時短化が求められるようになってきたこともあり、冷凍食品の需要がますます高まり、スーパーの売り場が拡大。品揃えも充実してきました。

現在の冷凍食品は、食品衛生法で示されているマイナス15℃よりもさらに低い、マイナス18℃以下での流通・保存が業界の自主基準として定められています。この温度で管理することによって、長期保存と、栄養価の維持を実現しているのです。