映画『ミッドナイトスワン』の《公開3周年記念舞台挨拶つき上映》がTOHOシネマズ日比谷にて行われた

草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』のロングラン上演を記念して、2023年9月25日(月)に、《公開3周年記念舞台挨拶つき上映》がTOHOシネマズ日比谷にて行われた。

3年前の2020年9月25日に公開されて以降、現在も毎週水曜日にTOHOシネマズ日比谷にて上映が続き、TOHOシネマズ初の邦画ロングラン上映。本編上演後に草なぎが登壇し、作品についての思いや、さらに来年5月に上演予定の主演映画『碁盤斬り』の追加キャスト発表を行った。

本作は、草なぎが演じるトランスジェンダーの凪沙が、母に捨てられた少女と出会い、母性に目覚めていく物語。身体や心の葛藤を抱える凪沙を鮮明に表現した草なぎの演技も話題になり、第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀主演男優賞など9部門を受賞している。

当日駆けつけた観客の中には、10回以上観ているという熱心な人も。長く愛された作品で、ファンの間では「追いスワン」という言葉も生まれるほど。公開時を振り返って草なぎは、「 “#草なぎ剛代表作”で拡散してと、思いついたままに言ってみたけれど、言霊というのがあるんだなと実感しています。みんなが盛り上げてくれたおかげです」と感謝の気持ちを伝えた。

新しい「#(ハッシュタグ)」の作成を求められると「#まだまだ追いスワン」を提案し、「まだ観ていない方もいるかもしれないので、これからも宜しくお願いします」と呼びかけた。

また当時、演技未経験ながら、凪沙に預けられた親戚の少女・一果役を務めた服部樹咲について、「一果ちゃんからもらったフレンチブルドッグの人形は、今もリビングに飾っていて、見るたびに思い出しています。彼女も大きくなったんじゃないかなぁ…」としみじみ思い出に浸る場面も。

会場を見渡しながら目を細めた草なぎは、「《新しい地図》を広げて、間もない頃の映画。みんなが盛り上げてくれたおかげで、僕にとっても大きな作品になり、嬉しい限りです。僕だけが今ここに立って、おいしい思いをして申し訳ない気持ちもあるけれど、みんなの代表として嬉しさを噛みしめたいと思います」と笑顔で観客の拍手に応えた。

「#まだまだ追いスワン」での投稿を呼びかける草なぎ(編集部撮影)