コツコツと、人生のいい貯金を
梶木左門を演じる奥野については「(香取)慎吾ちゃんと白石監督の映画『凪待ち』にも出ていて。(今作中で)唯一僕の味方になり、慕ってくれる役。現場ではずっと一緒にいました。彼の目を見ていると江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになって、吸引力のあるお芝居をします」と格之進との重要な関係性を話した。
音尾については「めちゃくちゃいいカメラを持っているんですよね。カメラマンになれるくらいうまいい」と、ユーモアを交えたコメントを残し、市村については「いつもお世話になっていいます。演技や役のことについて吸収させてもらっていて、(自身にとっての)お父さんのような存在。懐に飛び込んでいける、遠慮をしないで演じられた思います」と、嬉しそうな表情を見せた。
草なぎは自身が演じる格之進について、「今の時代だと考えられないような堅物な人。ひとつ決めると曲げられないけれど、その曲げられない魂がグッときます」と解説し、「流されればいいじゃないって思うけれど、流されない(格之進の)気持ちが(何か)訴えかけてくる」と、役の魅力をコメント。今作も草なぎの好演を感じさせた。
締めの挨拶で草なぎは「映画もそれ以外も、毎日コツコツやる。振り返ったときにそれが大きなものになるのかなと。すべては繋がっていると思うし、たまにいいことがあるかもしれないから。コツコツと人生のいい貯金ができればいいなと思っています。一歩一歩、歩んで来られたのは、みなさんの応援があってこそ。本当にありがとうございました」と満面の笑みで感謝し、壇上を降りてからも「またね!」と観客に向かって手を振りながら退場。温かい空気に包まれつつ、イベントを締めくくった。
今後も『ミッドナイトスワン』の上演が続く中、9月27(水)から12月27日(水)までの毎週水曜日に、TOHOシネマズ日比谷にて本作を鑑賞した方全員にオリジナルポストカードが配布予定。第1弾~第3弾の計3種類のポストカードの配布となり、各月ごとに絵柄が異なる。
映画『ミッドナイトスワン』
Netflixにて配信中
(c)2020 Midnight Swan Film Partners
映画『碁盤斬り』
2024年5月、TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
配給:キノフィルムズ