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There is a lamentation of swans on the lake.
(湖に白鳥の群れがいる)

【キーワード】
lamentation = (白鳥の)群れ。悲嘆、哀悼

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英語でもややこしい、動物の数え方

日本語の助数詞は、とても複雑です。例えば箸。バラになった片方ならば1本で、2本揃った場合は、1膳となりますね。外国人にとっては、そもそも1本、2本、3本と数えるとき、「ほん」「ぽん」「ぼん」、どの発音になるのかがわかりません。特に動物に使う助数詞が難しい。犬を数えるときは「匹」「頭」で、ウサギの場合は、鳥と同じく「羽」となったり。

英語の助数詞は日本語ほど豊富ではありませんが、動物に関してはやはり使い分けます。例えば、牛の群れは a herd of cows(ア・ハード・オブ・カウズ)、羊の群れは a flock of sheep(ア・フロック・オブ・シープ)、そして、魚の群れは a shoal of fish(ア・ショール・オブ・フィッシュ)と言います。

さらに鳥類は、その鳥のイメージによって変わります。フクロウの群れは、a parliament of owls(ア・パーラメント・オブ・オウルズ)parliament は通常、議会という意味で使います。フクロウはとても賢い鳥というイメージがあるので、parliamentはぴったりな単語です。

カラスより大きく、不吉とされるワタリガラスの群れは、a murder of ravens(ア・マーダー・オブ・レイヴンズ)murder とは、殺人の意味です。ワタリガラスが、死肉を食べることに由来するのだと思います。

これと対照的に、白鳥の群れは、a lamentation of swans(ア・ラメンテイション・オブ・スワンズ)lamentation は、悲嘆や哀悼という意味です。白鳥が、美しくもどこか悲哀を感じさせるところから、この語が使われているのでしょうね。