(写真はイメージ/写真提供:photo AC)
心にときめきの対象を持っている人は、毎日が充実しているように見える。フリーライター・亀山早苗さんの取材から分かった、熱烈なファンたちの活動実態と推し活の《効能》とは

最優秀救援投手になったことがきっかけ

東京生まれで20年近く、プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」を応援しているヒトミさん(63歳)。推しは、投手だった高津臣吾監督である。

「あ、去年から高津さんの〈高〉の字は〈はしごだか〉なので、ちゃんとそう書いてくださいね」

茶目っ気たっぷりにそう言ったヒトミさん。調べてみると、確かに2022年から表記が変わっていた。

「もともとは野球に興味がなかったんですよ。ただ、夫が阪神タイガースファンで、つきあっているときからときどきヤクルト戦や巨人戦を観に行っていました。

最初に高津さんが気になったのは、94年に最優秀救援投手になったとき。その年、本当に熾烈なセーブ王争いがあって、高津さんが競り勝って大注目。6歳の息子と4歳の娘を連れて、よく家族で行きました。

もっともヤクルト対阪神戦しか行けなくて。私はヤクルト対巨人も観たいのに、夫は嫌だって(笑)」