不正利用されないためには
・クレジットカードのセキュリティを強化する
カードやカード情報が盗まれてしまった場合に備え、「2段階認証」の設定を行っておくとよいでしょう。パスワードとIDによる認証に加え、SMSやメール、アプリによる認証も重ねて行うことで、不正利用されるリスクを減らします。
・利用明細をこまめに確認する
利用明細の「日付」「金額」「利用した店舗名」の項目にはこまめに目を通し、すべて身に覚えのある支払いであるかどうか確認するようにしましょう。
また、カードが利用されたときにメールやアプリのプッシュ通知で知らせてくれる設定にしておくと、不正利用されてもすぐに気づくことができます。
・信頼できるサイトのみ利用する
サイトで購入手続きを行う前に、不審な点がないかよく確認するようにしてください。
カード情報を盗み取る思惑のある偽サイトや詐欺サイトは、大手通販サイトにURLを似せている、日本語の表現や文字のフォントが不自然である、商品価格が相場よりも極端に安い、などの特徴があります。
また、「https://」ではなく「http://」から始まるURLは、通信内容が暗号化されないため危険です。このようなサイトにカード情報や個人情報を入力すると、第三者に傍受されてしまうおそれがあります。
万一不審なサイトであることに気づかずアクセスしてしまいそうになっても、利用しているWebブラウザによっては不正なサイトを検知してくれます。例えば「Chrome」や「Safari」には、安全性の低いサイトにアクセスしようとすると警告表示をしてくれたり、サイトの読み込みを自動で停止してくれたりする機能があります。サイトにアクセスしようとした際にこのようなセキュリティ機能が働いたら利用を避けるようにしましょう。
・フィッシングに注意する
実在の企業を名乗るSMSやメールが来たら、電話番号やアドレスが偽物でないかよく確認しましょう。特に、カード情報やID・パスワードなどの重要な情報を聞かれている場合はフィッシングを警戒するようにしてください。
よくあるフィッシングメールの例としては、「不正アクセスにより顧客情報が流出した」「携帯電話料金が未払いになっている」のように、不安を煽り冷静な判断力を失わせるような内容のものが挙げられます。また、チケットの当落メールを装うケースや、宅配業者を装って荷物持ち帰りの連絡をしてくるケースなども報告されています。
フィッシング被害の増加を受け、対策に乗り出す企業も増えています。例えば、企業が利用者に連絡を行う際に使用する正規のアドレス・電話番号を公式サイトに記載し、注意喚起するという取り組みがよく見られます。怪しいメールやSMSが届いたら、企業の公式サイトにフィッシングに関する注意喚起などがないか確認してみるとよいでしょう。
・過去に利用したサイトの情報漏洩にも注意
過去にクレジットカードで支払いをしたことのあるサイトが不正アクセスされ、情報が漏れてしまうことがあります。大抵の場合は、不正アクセスが確認された時点で企業から利用者にメールなどでの連絡がありますので、ただちにクレジットカードの利用停止・再発行手続きを取るようにしてください。