よく、知らない電話番号には出ないほうがいい、と言いますが、身内の電話番号が表示されたら出てしまうのでは(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは群馬県の50代の方からのお便り。ある日、母親からの着信があり折り返すと、電話はしていないという。さらに、母親が携帯電話を解約した後に起こったのは――。

なりすまし詐欺

2年前、不可解なことがありました。義父の携帯電話に夫の電話番号から着信があり、出ると「風邪で声がかれた。お金を失くして今すぐ必要」と男の声が。

義父は日頃から自分の子どもに厳しい人なので、「もう大人なんだから自分でなんとかしろ!」と叱って電話を切ったそうです。ところが数日後、義父が用事ついでに夫に、「先の件は解決したのか?」と尋ねると話が噛みみ合わず、やがて詐欺だと判明。

私にも同じようなことがありました。母の番号から着信があったのですが、仕事中だったので後で折り返すと「電話していない」とのこと。こういうことが何度かあり、母は携帯を解約しましたが、なんと解約したはずの番号からショートメールが届いたのです。「お金が急に必要になった」と。

最近は詐欺の手口も進んでいるのか、オレオレ詐欺とは違って身内の番号が表示される《スプーフィング攻撃》なるものがあるようです。しかし、警察や携帯ショップに相談しても、「ありえない」と取り合ってもらえませんでした。

よく、知らない電話番号には出ないほうがいい、と言いますが、身内の電話番号が表示されたら出てしまうのでは。少しでも不審に感じたらいったん電話を切って折り返すしかないと思いますが……。

この手口には海外の通信会社が使われているそうですが、そもそも犯罪に使われるようなシステムがまかり通っていることに腹が立ちます。みなさんも騙されないよう気をつけてください。


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