「何かお祝いしようか? お赤飯炊いてあげようか?」と娘に尋ねると、顔をしかめられた(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは滋賀県の60代の方からのお便り。孫の初潮にお赤飯を炊く?と聞いたところ、娘から返ってきた言葉は――。

孫を祝えない

10歳になる孫に初潮が来たと娘から聞いた。今の子はずいぶん早いのね、と思いながら、「何かお祝いしようか? お赤飯炊いてあげようか?」と娘に尋ねると、顔をしかめられた。

「生理の始まりを祝うなんて、悪趣味もいいとこよ。今の時代、そんなことをしたら、子どもからセクハラで訴えられるよ。私の時も、ママが赤飯炊いてくれたけど、今思えばゾッとするわ」。

私だって、今どき「女は結婚・出産して一人前」などとは思っていない。ただ、ここまで無事成長してくれた孫をお祝いしたかっただけだ。

娘は一事が万事こうだ。10年前、この孫娘に雛人形を贈ろうと思った(私たちの地域では、女親の実家が贈る習慣がある)ときも、「女の子の節句に結婚式を模した人形を飾るなんて、時代錯誤よ。雛人形を片づけるのが遅れると行き遅れるとか、女の幸せが結婚だと決めつけてるみたいじゃない。そんなことにお金と労力をかけるのは馬鹿げてるわよ」ときた。

娘はきっとフェミニズムやジェンダー関連の本を読んで影響を受けたのだろう。娘の言うこともわかるが、祖母として孫娘に何もしてあげられないのは悲しい。

孫を持つ読者のみなさん、あるいは娘世代の方、どう思われますか?


※婦人公論では「読者のひろば」への投稿を随時募集しています。

アンケート・投稿欄へ