ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(12月号)にも掲載中、梅干しおにぎりをクリスマスツリーに見立てた作品について。
~四季を感じて~
梅《ぼし》付き和風クリスマスツリー
山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」では、雨が夜更け過ぎに雪へ変わると歌われていますが、今回の作品では、米が夜更け過ぎに雪へと変わります。
以前、見立てを考える際には形や色を簡略化すると良いとお伝えしました。
例えば「クリスマスツリーは三角形」「雪は白いもの」といった具合で考えるとモチーフを見つけやすくなります。
この作品では、「白くて三角形のもの」という条件からおにぎりを選びました。
ツリーの頂上にある星は、梅《ぼし》を使って仕上げ、和風のクリスマスツリーが完成です。