おでん種には、その土地ならではの食文化が色濃く出ます。子どもの頃から慣れ親しんできたおでん種が、実は地域限定だったなんてこともあるかもしれません。今回は、東日本と西日本で食べる・食べないの差が大きいおでん種を4つご紹介します。
この記事の目次
西日本ではあまり見かけない具材は?
東日本ではあまり見かけない具材は?
西日本ではあまり見かけない具材は?
・はんぺん(東日本)
はんぺんは、魚のすり身に卵白や山芋などを混ぜて作った白くて四角い食べ物で、ふわふわした食感をしています。
関東発祥とされ、東日本ではよくおでん種として使われますが、西日本ではあまり知られていません。
また、静岡県では郷土料理の「黒はんぺん」がおでん種として人気です。はんぺんがスケトウダラなどの白身魚の身だけを使って作られるのに対し、黒はんぺんはイワシやサバなどの赤身魚を丸ごと1匹使っているため、黒っぽい色をしています。
・ちくわぶ(関東)
漢字で書くと「竹輪麩」。小麦を練ってちくわに似た形状に固めたもので、食感はすいとんに似ています。
そのままでは硬くて味もほとんどしませんが、じっくり煮込むことで、おでんの出汁が染み込んでモチモチとした食感になります。
このちくわぶ、関東地方の中でも、特に東京や神奈川など南関東でよく食べられているおでん種です。
ただ全国的な知名度は低く、特に西日本では「名前を聞いたことすらない」「ちくわの方言かと思っていた」「上京して初めて知った」という人も多くいます。