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毎日手にしている100円玉や10円玉。「どちらが表?」と聞かれると、意外と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。お金の金額を示す「数字が書いてある方」が「表」だと考える人もいますが、実は数字の面は「裏」になります。なぜ数字側が裏とされているのか、詳しく見ていきましょう。

硬貨の数字は裏側!それなら漢数字だけの5円玉は?

日本の硬貨の裏表は法律で定められているわけではなく、実は造幣局が便宜上使い分けたもの。「年号が入った方が裏」とされているのは、製造過程での検品などをスムーズに行うため。年号の面には金額も刻まれていることから、数字が書かれている方が裏とされています。

しかし、1円玉から500円玉まで6種類ある硬貨の中でも、5円玉だけアラビア数字が書かれていません。現在流通している穴の開いた5円玉が発行されたのは昭和24年。当時は硬貨に漢数字を使うことが一般的だったため、そのデザインが今でも受け継がれているようです。

漢数字での金額が書かれているのは5円玉の表側。農業を意味する稲穂も絵柄とともに表面に刻まれています。そのため金額が書いてある面で裏表を判断するよりも、「年号がある面が裏」「絵柄があるほうが表」と覚えるといいでしょう。