2010年に情報サイトを立ち上げ、独自の目線でパリとフランスの素顔を発信しているのは、フランス在住の日本人ふたり組であるトリコロル・パリさん。そんなお二人が、フランスの1年365日を紹介している著書『フランスの小さくて温かな暮らし 365日──大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』より一部を抜粋し、<めぐる季節の中で暮らしに取り入れたい毎日のエッセンス>を当連載にてお届けします。
トリコロールの旗
青・白・赤のトリコロールでおなじみのフランス国旗。
1789年に始まったフランス革命という動乱期に生まれたこともあってその起源ははっきりしませんが、軍隊で用いる円形章にこの3色が使われたのが始まりのようです。
白はブルボン王朝を、青と赤はパリ市を象徴しています。
当初は色の順番や向きが異なる旗が使われることもありましたが、1794年からは現在のデザインに確定され、フランスの現行憲法第2条でも規定されています。
今では世界中で、この3色の組み合わせを見ればまずフランスのことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。