経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「旅行をしながらお金を稼ぐ方法」です。(イラスト:さかがわ成美 「婦人公論」2025年9月号より掲載)
旅行をしながらお金を稼ぐ方法
定年退職や早期退職で時間ができたけれど、楽しく働く方法はないものか。そう考えている方は、リゾートバイトに応募してみてはいかがでしょう。
いま流行っているのが、「おてつたび」。全国各地のリゾートバイトを紹介してくれるサービスです。行きたい場所を訪れ、一定時間働いて収入を得たら、次のところに旅をする。最低賃金をクリアした給料で、短時間のスポットワーク中心の働き方ができます。
旅先までの交通費は参加者が負担しますが、宿泊場所は先方が用意するので無料。そのため昨今の宿泊費高騰の影響を受けることなく、空き時間には観光することも可能です。
仕事内容は、宿泊施設や飲食店から農業まで多種多様。専用サイトを見ると、全国各地で「観光客が多くて対応しきれない」とか「収穫の時期なのに人手が足りない」といった地域の困りごとでお手伝いを募集しているところがたくさん載っています。
期間も2週間以内と短期のものが多く、秘湯の温泉旅館で料理の配膳や客室の清掃をしながらゆったり温泉に入ったり、初夏の北海道で農作業を手伝いながら自然に触れたり。旅の醍醐味も満喫できます。
今年5月時点で、お手伝いの登録者数も約7万8000人に上るとのこと。登録者の約半数は10代から20代の若者ですが、3割近くが50歳以上の方だそうです。