(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第16回は「親しかった友人が、急によそよそしく…どうすれば」です。

Q 親しかった友人が、理由も告げず急によそよそしくなった

A)少し時間を置いて、自分から連絡をする

B)自分からは何もしない。流れにまかせる

自分の言動を振り返って

長年付き合ってきた友人が突然よそよそしくなったら……。たしかに、心穏やかではいられませんよね。関係改善のために、何か行動したいという気持ちはわからなくもありません。今回の場合、喧嘩をしたわけでもないのに、友人から距離を置かれている。そう考えると、原因はたぶんあなたにあります。百歩譲って、あなたに原因がないとしたら、友人に何か後ろめたいことがあるのかもしれません。その前提で、どんな選択をするか考えてみてください。

Aを選択した方、「面倒くさい人ね」とか、「あなたって重い」と言われたことはないでしょうか。恋愛で考えるとよくわかりますが、離れていった相手の心を取り戻そうと一所懸命になると、かえって相手に嫌われることになります。友人関係も同じ。それは時間を置いても変わりません。幸せぐせのポイントは、「去る者は追わず、来る者は拒まず」です。つまりAが不幸ぐせ、Bが幸せぐせ。

そもそも「親しかった」と言っているわりに、よそよそしくなった理由が思い当たらないのが問題ですね。本当に親しい関係だったのなら、何かしら察しがつくのでは? たとえば、会話の途中で自分の発言に相手の返事が少しトーンダウンしたなど、「今の言い方、ちょっと気に障ったかな」くらいは感じるものでしょう。よく考えても、よそよそしくなった理由が思い当たらないのであれば、あなたにとっての友人はラクな相手でも、彼女にとってはホンネを見せられないうわべだけの相手だったということ。それを親しい友人だと思っていたあなたは、ありていに言えば「空気が読めない人」「悪気なく何でも言ってしまう人」。厳しい言い方になりますが、自分の言動をいま一度、振り返ってみることをおすすめします。