「建て直しを決めたのは、昔から我が家にあった思い出の樹木を、少しでも残したいから。売って更地になれば、木はすべて伐採されてしまいます。」(檀さん)
最初の家の縁側で、父の檀一雄さんと談笑する檀さん。檀さんの著書『父の縁側、私の書斎』(新潮文庫)の表紙にもなった一枚(写真提供:新潮社)
2番目の家を壊すときのお祓いの様子。天井には、父が気に入って購入した、昔鰊御殿にかかっていたという骨董品の大きな電灯が。2つあったが、今の家では場所がなく階段の吹き抜けに1つだけ設置。ガラスの引き戸も、今回の家に利用したそう(写真提供:檀さん)