知らない世界

小さい頃は勉強よりもバレエでした。
勉強が楽しいとはあまり思わなかった子ども時代。
宝塚を退団し、自分の時間が出来てから、私の学びの時間は始まりました。

パソコン教室
カメラの学校
ナレーションの学校
ヨガ
アロマセラピー
陶芸
コロナ禍に通信教育でリーダーシップについても学びました。
大人になってからの学びは、狭い世界しか知らない私の視野を広めてくれました。

何かを探し求め、何でもいいから自分の居場所が欲しくて足掻いていた時期に、
カメラの学校に通い始めました。
まずはカメラを購入。
一眼レフカメラを持つだけでテンションは上がります。
絞り(F値)、シャッタースピード、ISOなど、初めて聞く用語。
教室内で撮影したり、外で撮影したり、撮影したものを提出したり、
知らない世界は新鮮で、久々の学生気分を味わいました。

全員で同じ物を撮影しても、全く違う作品になります。
こんなにも違うものなのかと、驚きとおもしろさがありました。
ファインダーを覗いて撮った写真は、記録ではなく作品です。
気が付けば、カメラの世界も自分を表現する場所でした。

同じくこれも足掻いている時代に通っていたナレーションの学校。
芝居と同じ感覚だろうと読んでいたら、全否定されました。
ナレーション、アナウンサー、声優、
同じ読みの世界かと思いきや、これも全く違いました。

ナレーションに感情移入の読みは視聴者には邪魔になることが多く、
かといって感情無しな感じでもいけません。
大げさな感情を入れることがクセになっている私は、そのバランスが取れず、
読みの抑揚もかなり苦戦しました。
人の言う「普通」と私の「普通」は大きく違い、厄介な個性と折り合いをつけながら、
今もひたすら勉強中です。

画面と台本を見ながら秒数にはめていくナレーションのお仕事