約70ヵ国の学生と交流して

私がANAに入社した当時は、会社が国際線事業に進出したばかりでした。私自身、これから拡大していく国際事業と一緒に自分も成長したいと思いながら、仕事に取り組んできました。

長くマーケティング部門に所属した後、ほかの航空会社との提携や投資家向け広報といった仕事にも従事。仕事にはやりがいを感じていましたが、漠然と、「海外のビジネススクールで学びたい」という気持ちが湧いてきました。当時の制度で海外のビジネススクールに留学するには、会社を辞めずに行く方法もあったのですが、かなり狭き門だったのです。

そんな時に会社から打診を受けたのが「国際大学大学院」への派遣でした。国際大学はグローバルリーダーの育成を目指して新潟県南魚沼市に設立された大学院大学。海外からの留学生が9割という環境です。社内でも以前に派遣された先輩から体験談は聞いており、国際大学で学べると聞いて、迷っていた背中をどんと押してもらいました。

「2年も東京から離れるのか」という思いもありましたが、海外への留学と比べれば、新幹線で1時間半の距離です。何かあればすぐに帰って来られますし、海外で一から生活を始めるストレスや、治安の悪さに不安を感じることもありません。

自然が豊かで、勉学に集中できるキャンパス(写真提供◎国際大学)

むしろ自分が関わってきたマーケティング分野だけでなく、経営や財務・会計について専門的に学べることへの期待感のほうが大きかったですね。とはいえ社会人として改めて学んだ統計学の授業は当初まったく歯が立たなくて。高校3年生の数学の教科書を取り寄せて、大学を出たての若いクラスメートや、同じく企業から派遣されてきた同年代の仲間たちと「こういうことだろうか」と頭をひねったものでした。(笑)

大学は田んぼの真ん中にあり、車がなければ遊びに行くこともできません。でも「何もない」環境だからこそ、勉強に集中できます。授業も教科書もすべて英語で、レポートを書くのは正直大変でした。しかし、一度社会に出て働いた身からすると、「勉強だけしていればいい」という環境が逆に新鮮で(笑)。「昨日わからなかったことが、今日はわかる」という経験を楽しんでいた気がします。

英語の読み書きはある程度できましたが、授業で行われるディスカッションやグループワークに当初はとまどいがありました。

国際大学には約70ヵ国から学生が集まり、英語ネイティブではない人も多い。聞く側にも想像力が必要ですし、話す時にも、自分の言いたいことを正確に伝える難しさがありました。実践に基づいた生きた英語力が身についたと思います。

世界中の国から来たの学生とディスカッションできるのが魅力

また、宗教的に飲酒が禁じられている国の人は、アルコールを扱う企業をグループワークで取り上げることも避けていました。そうしたことは日本で日本人とだけ接している時には気づきにくいもの。宗教や文化の違いについて深く考える経験ができました。

寮には集合キッチンがあって、個人の棚に調理器具やスパイスが並びます。夕食時間に行くといろんな香りがしたのを思い出します。お国の料理を持ち寄ったパーティに参加するのも楽しみでしたね。海外から来た仲間に日本の生活をアドバイスする場面も多々ありました。学校の外は日本の社会なので、海外から来た仲間を支えるマジョリティの立場ですが、学校の教室では日本人はマイノリティの立場にもなります。両方の観点を同時に体験できたことは、DEIを推進する現在の仕事にも役立っていると感じます。

国際大学の修了式に臨む種家さん(写真提供◎種家さん)

自分の所属する国際経営学研究科以外に、国際関係学を学ぶメンバーと知り合えたことも大きな成果でしたね。貧困や環境問題、資源の活用といった課題に取り組む人から得た幅広い知識も、私の今のキャリアや仕事の方向性をしっかりと支えてくれています。

SDGsや格差社会の問題に関心を持つ人は、近年特に増えていると思います。国際大学はそうした分野の専門知識を学べるプログラムが豊富なことに加え、経営学などを通じて、それをビジネスに結びつけて実現可能にする仕組みも学ぶことができる。これからの日本、また世界を担う人材を育てるグローバルな教育機関として、国際大学に関心を持つ人が増えてくれることを卒業生の一人として願っています。

南魚沼市
ふるさと納税制度による
国際大学へのご支援のお願い

国際大学は南魚沼市と提携し、ふるさと納税を活用した留学生支援を行っています。ふるさと納税のサイトで、南魚沼市の返礼品を申し込む際、「寄付の使いみち」に「国際大学応援コース」を選ぶと、国際化推進活動資金助成として国際大学に納税額の約4割が交付され、奨学金の拡充などを行い、留学生が日本で学びやすい環境整備に活用されます

応募方法
  1. 下のURLから
    「ふるさと納税ポータルサイト」に接続
    https://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/shisei/kaikaku/zaisei/furusatonouzei/

     
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  2. 「南魚沼産コシヒカリ」や「極上の日本酒」など、お好きな「返礼品」を申し込む

  3. 「寄付金の使いみち」で「国際大学(IUJ)応援 コース」を選択してください

※南魚沼市在住の方には返礼品の贈答はありません

●お問い合わせ/学校法人 国際大学
☎025・779・1491