《数字&固有名詞を有効活用》

 

「この味がいいね」と君が言ったから
七月六日はサラダ記念日
生きるとは手をのばすこと
幼子の指がプーさんの鼻をつかめり
数字や固有名詞を入れると情報量が一気に増えます。七月六日という日付だけで、初夏で七夕の前日であることが伝えられる。
ぬいぐるみではなくプーさんだからこそ情景が浮かびます。読者とイメージを共有する有効な方法です。

 

《季節&色彩を取り入れて》

 

「おかあさんきょうはぼーるがつめたいね」
小さいおまえの手が触る秋
色鉛筆の緑ばかりが減っている
我に足りない色かもしれず
日本は四季に恵まれており、昔から季節の描写が歌に取り入れられてきました。何を歌っていいかわからない人でも、チャレンジしやすいテーマです。
また、短歌は言葉で描く絵だと言われることもあり、色彩を用いると印象的な一首になります。

 

《擬音&擬態語でドラマチックに》

 

子のドラムドンドンタッツードンタッツ
「シャーン」のところで得意そうなり
白菜が赤帯しめて店先に
うっふんうっふん肩を並べる
擬音や擬態語は日本語の大きな特徴のひとつ。ただ、「雨がザーザー」「犬がワンワン」など当たり前の表現では、文字数の浪費に。
時には自分で擬音を発明してもいいですし、すでにあるものなら新鮮に感じる使い方を考えてみてください。

 


あなたの《三十一文字》を募集します。お題は「愛」

今回の短歌特集はいかがでしたか?私も一首詠んでみた!という方、作品をぜひ『婦人公論』までお送りください。優秀作は2024年7月発売号にて発表します。選考委員は、本特集でアドバイスをしていただいた歌人の俵万智さん。あなたの思いをのせた《三十一文字》を、ふるってご応募ください

《応募要項》
■お題 「愛」
■締切 2024年3月29日(金)必着
■選考委員 俵万智(歌人)
■応募方法 自作の短歌(1通3首以内)、郵便番号、住所、電話番号、氏名、年齢、職業、性別を記入のうえ、以下のフォームからご応募ください
■選考結果 『婦人公論』2024年8月号(7月15日発売号)でご紹介します
※掲載作品には薄謝を進呈します

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<応募上の注意>
●未発表の作品に限ります。二重投稿は固くお断りいたします。
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