《比喩を上手に使おう》

 

トランプの絵札のように集まって
我ら画面に密を楽しむ
コロナ禍で自粛中に、オンライン歌会をした時のことを詠みました。画面に映るみんなの顔が、トランプを並べたみたいだと思って。比喩表現では、共通点があるAとBをいかにうまく繫げるかがポイント。
かけ離れていると読者はピンとこないし、似すぎていると面白くありません。ほどほどの距離がありながら、「おおっ!」という驚きを生み出せるかどうかが勝負所です。
比喩の質が歌の質を左右すると言っても過言ではありません。

 

《生き生きとした会話を入れる》

 

「嫁さんになれよ」だなんて
カンチューハイ二本で言ってしまっていいの
現代短歌の多くは口語体で詠まれています。今を生きる自分の心を表現するうえで、ごく自然なことです。さらに、実際に交わされた会話を取り入れると、より生き生きとした表現になるでしょう。
たとえば、可愛いお孫さんの言葉を、そのままカギカッコに入れて使ってみては。