健介は細かい作業が得意なので、家のメンテナンスも自ら行います。壁の欠けたところをちょこちょこ直したり、庭を整備したり。

最近始めたのは、上の階にある重たい荷物を1階に下ろすこと。私たち夫婦はつい力があると過信してしまうけど、階段を上り下りするのもいずれ大変になる。年をとってから困らないように、いまから準備しておかないとね。

こんなふうに、使いづらさを感じたり、壊れたりするたびに手を加えて調整してきました。それもこれも、ずっとこの家で快適に暮らしていきたいからこそ。買って終わりではなく、継続させる方法を考えることが大事というのが私のポリシーで、それは食べものも同じです。

家を建ててすぐ、畑を買って野菜を育て始めたのもそう。お店で買った野菜は、食べてしまえばそれでおしまいですよね。私は農家の娘ということもあって、「野菜の苗や種を買って育てたほうが、安いうえに何度も食べられていいじゃん!」と考えます。

5月くらいだと、トマト、ピーマン、バジルなどの夏野菜を育て始めるのにいい時期。サヤエンドウ、スナップエンドウ、インゲンなんて、スーパーで買えば1袋に十数本しか入っていないけど、毎日バケツ一杯とれるんですよ。

大量に収穫できた野菜は、たとえばトマトなら冷製スープを作ったり、インゲンならナムルにしたりして、実家や近くに住む妹一家にもおすそわけ。実家からはお米や小松菜をもらっているから、物々交換もできてお得です。

そうやって季節の野菜を育てながら、足りないものだけをスーパーで買う。長男は結婚して家を出たけれど、うちには大食いの男がまだ2人いるから食費が大助かり!

小学生が授業でアサガオの育て方を習うけど、あれもピーマンとかジャガイモとかにすれば、勉強にもなるし食べられるし、一石二鳥なのにね。(笑)