霧島は「静」、熱海富士は「動」
13日目を終えた時点で4敗の大関・貴景勝、関脇・琴ノ若、前頭5枚目・翠富士、前頭10枚目・竜電、前頭14枚目・一山本にも優勝争いへの期待があった。しかし、14日目に霧島と熱海富士の2敗同士の直接対決が組まれたため、千秋楽でのややこしい優勝争いがなくなったが、それを見たかった。
14日目のテレビ放送を見ていて、相撲は勝って注目されなければならないと思った。大一番を前にした霧島と熱海富士の花道の様子がテレビ画面に映された。
霧島は土俵に背中を向け、付け人を前に立たせて動かず集中している様子。一方、熱海富士は体を動かし続け、顔の表情を変え続け、土俵の方を向くと、付け人に肩と首の付け根をもませていた。私みたいなバアサンでも、首の付け根をもむと効く。
霧島は「静」、熱海富士は「動」で、見ていて面白く、学びがあった。
しかし、この時、土俵には4敗の貴景勝と大関を狙うが5敗の関脇・大栄翔がいた。映った時はすでに最後の仕切り前。結果は、大栄翔が貴景勝を土俵から突き出した。貴景勝は日々顔の表情が変わるし、大栄翔の気合いの表情も取組前にじっくり見たかった。
私は、地デジに変わった時に買った小さな画面のテレビを見ている。ビデオ装置を取り付けられず、もちろんリモコンにBS4Kボタンもない。それでも花道の様子の画面のはじっこに枠を取って、貴景勝と大栄翔の仕切りの繰り返しの様子を見たかった。