台所に立っていた母の寂しげな後ろ姿が忘れられない
産後、私は実家の鳥取から手伝いに来てくれた自分の母親にたくさん八つ当たりしてしまったんです。作ってくれたご飯の文句を言ったり、「こんなところにスポンジ置かないでよ!」と、ドラマで見る嫌な小姑みたいに母に当たり散らしました(笑)。仕事をやりくりして全部休んで、泊まり込みで手伝いに来てくれたもう若くない母に…。
眠れないままの朝、6時。台所に立ってくれていた母の後ろ姿がとても寂しそうで、「本当にごめんなさい」と謝りました。母も泣いていて、私も涙が止まらなくて。今思い出しても辛いです。
あれはなんだったんだろう?と不思議になるくらい情緒不安定になってたんでしょうね。ホルモンのせいだと思うものの、18歳で上京して以来、そこまで母に辛く当たってしまうなんて、自分で自分に驚いたというか、予想ができなかった。
もちろん母は許してくれましたし、その後不仲になったということはなく、父と母には年に何回か東京に遊びに来てもらっています。
その代わりというのではないですが、夫の母、義理のお母さんに対しては理性が働くのか、和気藹々と子育ての連携をとることができました。近隣の県に住んでいるので、しょっちゅう連絡して甘えています。
夫も、育児にはとても積極的で、ちゃんとやってくれています。保育園も連れていくし、お風呂も入れられる。2歳になった今では1泊2日くらいなら一人で面倒を見ることができると思います。