夫婦の手だけでは足りないもの

子どもを産む前と後で、夫との関係性は変わってませんね。彼が「俺のご飯は?!」「俺もかまって!」というタイプではないのが、助かりました。おかげさまで仲良しでいられています。

そんな協力的な夫であっても、仕事復帰してからの子育ては、夫婦の手だけでは足りないもので、いろんな人の力をお借りしてきました。偶然近くに住んでいた音声さんに電話して「夕方お風呂入れるの手伝ってもらえる〜?」とか。親しい友人の母が保育士さんだったこともあり、その方にヘルプをお願いすることも多いです。

自分が甘え上手なのかはわからないですけど、甘え下手だったら、子どもを持ってから急にこんなに人に甘えられないだろうから、もともと周囲の人には頼っていた人間だったのかもしれません。母親は別として、好きな人たちには素直に甘えられることで子育てではとても助かっています。

そんな私ですが、子育てはやはり予想外に大変なことが多い。この夏の猛暑の中、夫が仕事で長期いなかったので家に2人でいても煮詰まってしまうと思い、息子と2人で2泊3日の国内旅行に出ようと思い立ってでかけました。

でも、これは予想以上にしんどかった。これまた山よりしんどかったです。栃木の那須の宿の予約をしてあったのですが、東京駅まで行った時点で「もう帰ろうか」と考えたくらい。

ウエブマガジン「よかん日和」より 那須への二人旅の時のイモトさん

後ろに13キロの荷物、前に抱っこした息子も13キロ、肩がちぎれるかと思いました。山は背中の荷物13キロだけですし、最悪落としても大丈夫ですが、子どもは絶対落とせない。機嫌だって取らないといけない。結局、ついてみたら快適で、旅先では宿から出ずに過ごしました。

子どもは幸い涼しい中で楽しそうに走り回っていたので、旅の目的は達成できて、結果としては良かったです。ただ次からは、一人でなんとかしようとは思わずに、友達親子と来ようと心の底から思いました。