茂木健一郎選考委員「よきインフルエンサーとして」

野間出版文化賞選考委員の茂木健一郎さんは、賞の意義について次のように語りました。

「本というのは、人々にいい影響を与えるものだと、わたしは脳科学者として思っています。いま、世の中がいろいろ大変なんですけども、その人の活動が世の中にいい影響を与えている方、そういう方が野間出版文化賞にふさわしいのではないか。今年このように素晴らしい方々が賞をお受けしてくださったことにありがたく思っております」

芦田さんがまだ小さかった頃にテレビで共演したことにも言及、以来の成長を言祝いだうえで、次のようなエールを送りました。

「国際的にみると俳優というのは映画やドラマで活躍するだけではなく、本を読み善意に満ちたメッセージを出す良きインフルエンサーとして、人がより自由に自分を表現できるようになるための手伝いをする人。そういう人が俳優として活躍されるんだと僕は思うんです。

芦田愛菜さんは日本においてそれを体現しておられる素晴らしい方。芦田さんがゴールデングローブ賞やアカデミー賞のレッドカーペットを歩く日を楽しみにしております」