どんな手口がある?
ある日突然見知らぬ人からLINEで連絡が来て、「投資にまつわるお得な情報」を聞かされ、指定の銀行口座への入金を勧められるというのがよくあるケースです。多くの場合、相手は実在の著名人や投資家を騙り、自らの発言内容に信ぴょう性を持たせようとしてきます。
LINEの投資詐欺は現在、一対一トーク、グループトーク、オープンチャットで確認されています。
・一対一トークの場合
はじめに親しみを感じさせるような身近な話題で話しかけ、打ち解けてきたところで投資の話を持ちかけるという手口が多く見られます。
・グループトークの場合
勝手に投資にまつわるグループに追加してきて、投資の話を持ちかけてきます。
他のメンバー(サクラ)が次々に「投資でいくら儲かった」などの成功体験を報告してきて、「自分も投資しないと損かも」と焦らせたり、個別に連絡してきて投資を煽ったりと、さまざまな手口が報告されています。
・オープンチャットの場合
オープンチャットは、友だち以外の人と手軽にトークを楽しめるサービスです。
トークルームごとに異なるアイコンとニックネームを設定できるため、グループトークよりも匿名性が保たれるというメリットがありますが、これを悪用した投資詐欺も確認されています。
手口としては、グループトークからオープンチャットに誘導するケースや、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどで投資にまつわる情報を発信し、ある程度注目を集めてからオープンチャットに誘導するケースなどが報告されています。
投資詐欺を目的としたトークルームには、「投資についての情報を長文で一方的に投稿している」「開催元が不明確な投資セミナーや、検索してもヒットしないような無名の取引所へ誘導している」「不自然な日本語で投稿している」などの特徴があります。
(実際の被害事例)
・投資グループに追加され、投資の勧誘を受けて約4300万円を騙し取られる(60代男性)
・投資グループに追加され、FXで資産運用をするよう誘われて2470万円を騙し取られる(60代男性)
・見知らぬ人物からのメッセージで投資グループに招待され、6350万円を騙し取られる(60代女性)