「頑張っても報われない。成果の代わりに心労を積み上げているだけだ」(写真提供◎photoAC)

心労を生み出すもの

感受性の強さを心労だけに結実させない経営のためには「生活や仕事における最終的なゴール=目的を常に意識する」必要がある。

そもそも心労には「気にするから気になる」という側面がある。ゴールではなく細かいプロセスに目が向いてしまっているのである。

そこで、目的だけに集中して、他に気になることがあっても初手は「気のせいか」で済ます。相手が怒っているのか、助けが必要なのかなど、気になることは本人に直接きいた後に心配するよう心がけるといった手があるだろう。

プロセスに気をとられると目的への満足解ではなく最適解を求めすぎてしまい、それがまた心労を生み出す。

しかも日常生活で我々は最適解など求めていないし、そもそも最適解を求めるとかえって馬鹿なことになる。最適解など現実には存在しないと割り切る方が合理的だ。