(イラスト◎久保ミツロウ)
フジテレビ「久保みねヒャダこじらせナイト」の久保ミツロウ・能町みね子・ヒャダインによるおしゃべり連載「久保みねヒャダこじらせ公論」。番組ライブ終了後に楽屋で交わされる、打ち合わせなしの雑談を収録しております。今回は2023年12月24日に開催されたこじらせライブ(昼の部ゲスト:ハライチ岩井勇気/夜の部ゲスト:千葉雄大)の後のおしゃべりをお届けします。夜の部の最後に、ヒャダインさんと千葉さんが披露した“ある遊び”の話から始まります。(司会・構成◎前田隆弘)

前回「『こじらせブロス』から『こじらせ公論』へ。頑張れないのは、歳のせい!?」はこちら

人生は夢だらけのコーナー

久保 ヒャッくんは今日もすごかったね。最後の最後まで新しいフォーマットを叩き出すという仕事をしてくれて。

ヒャダ この人生は夢だらけ(*)。

*この日のライブでヒャダインと千葉雄大が披露した、このところ二人でやっているという遊び。「つらかったときに見えた一筋の希望」や「最近の良かった出来事」などをつぶやいた瞬間、椎名林檎「人生は夢だらけ」のサビを大音量で流し、強烈な肯定感を味わうというもの。

能町 あれは良かったね。

久保 ラジオコーナーにしてほしいくらい。

能町 投稿コーナーっぽい。

久保 「人生は夢だらけのコーナー!」みたいな感じ。みんなからもらったハガキを読むの、めっちゃ楽しそう。

能町 ちょっと私、やっていいですか?

ヒャダ どうぞどうぞ(と言いつつ、スマホで曲をセッティング)。

能町 NHKのニュースで朝青龍と共演したことがあったんです。スタッフまで興奮してて、みんなが2ショットで写真を撮ったりする中で、最後に私が一緒に写真を撮ろうとしたら…………無言でお姫様抱っこされました!

椎名林檎「この人生は 夢だらけ~~~!!!」

能町 これは気持ちいい!

久保 これラジオコーナーいける!

ヒャダ このまま後奏で踊り狂うんですよ。千葉さんとこういう遊びをしてたんです。

久保 これ私、(ライブ本番で自分も挑戦しようとして)なんにもエピソードが出てこなかったんだよね。みんなに話せそうなそういうネタって、全然なくて。

能町 久保さん、ちょっと黒柳徹子さんっぽいところがありますよね。NHKの「あさイチ」で、黒柳徹子・加賀まりこ・風吹ジュンにインタビューする企画があったんです。最初の軽い質問として、「好きな鍋物は何ですか?」と聞くんですけど、加賀まりこは即答で「(鍋物は)食べません」って(笑)。

ヒャダ いいですねえ(笑)。

「2023年12月24日のこじらせライブより」

能町 徹子さんはどうだったかというと……徹子さんってそういうのパッと答えてくれそうじゃないですか。でも(考え込みながら)「お鍋? お鍋って…………お鍋…………」って。

一同 (笑)

能町 ずっと考えこんじゃって、全然出てこないの。

久保 それわかる。

能町 そこにちょっと「久保さんみ」を感じた。

久保 そこはやっぱり「誠実に答えたい」という気持ちのほうが先に来るわけですよ。

能町 超誠実だ。

──「間に合わせの回答で済まさない」ということですよね。

能町 そう。ちゃんと真実を答えたい。

ヒャダ いいですね。叶恭子がラジオで「質問です。お姉さまに伺います。くまモンとふなっしー、一緒に写真を撮るならどっち?」という質問をされて、「撮らないです」って。

一同 (笑)

ヒャダ 誠実に答えるとそうなる。「撮らないです」。

久保 「誠実でありたい」というのは、自分の中でけっこう大事なことなんですよ。話が面白くなくなってもいいし、話が中断してもいいから、嘘で調子よく答えるのだけはやめておこうと思っていて。

能町 久保さん、お鍋どんなのが好きですか?

久保 今、「赤から鍋スティック」にハマってるの。

能町 あ、すぐ出た。

ヒャダ 「赤から鍋スティック」ってなんですか?

久保 「赤から」という居酒屋チェーンがあって、そこは鍋が名物メニューなんだけど、そのつゆがスーパーで売ってるんですよ。つゆがそのまま入っている大きなパックもあるんだけど、それだと私には多すぎるんです。で、今は1人前から作れて、辛さも調整できるスティックタイプがあって。分量通りに作るとちょっと濃いんだけど、それを薄めにしてカムジャタンっぽい鍋を作ったり、バリエーションがいろいろ作れるので、手軽に韓国っぽい辛い鍋の1人前を作れるという。で、今は「鍋を多く作りすぎない」という自分への新しいルールを試してるところ。鍋って、ついいっぱい作っちゃうけど、一人暮らしだと、二日目からは「残り物を食う人生」が始まっちゃうじゃん? 「人生は夢だらけ~♪」じゃなくて、「人生は残り物だらけ~♪」みたいな感じで。「クリスマスはなに食べるの?」「残り物」みたいなことになりたくないから、グッと我慢して1人前の鍋ばかり作ってる。でもこのやり方だと買ってきた野菜が絶対余るから、結局2食分を作ってしまったりして、1人前を作るのって本当に難しい!

能町 「鍋なにが好きですか?」に対して、この分量ですよ(笑)。

一同 (笑)

能町 だから久保さんはやっぱりすごいんです。

「2023年12月24日のこじらせライブより」