「砂糖水が飲みたかったら、砂糖が水に溶けるまで待て」……イッセー尾形さん(俳優・コメディアン )
なかなかそんな力強いというか
頼もしい言葉と出会ったことはありません(笑)ただ一つ、なるほどなあと思わせられる言葉がありまして、アンリ・ベルクソンというフランスの哲学者の言葉は幾度も思い出します。もちろん砂糖水が飲みたいわけではなく、一人芝居のネタ作りの時の話です。ネタが思いつかなかったら、まだ砂糖が溶けてないんだと自分を慰め、ネタが出来たら、砂糖が溶けたと一人で喜んでおる次第です。
似たような言葉はほかにもあるかもしれませんが、僕にとってはこれが一番のお気に入りです。ダイレクトにイメージできますから。要は時間の話だと思うのですが。出来た時が溶けた時、出来なきゃえんえん溶けないんです(笑)。これはの解釈だと思うのですが、時間はネタが出来るか否かで伸び縮みするんです。
ネタがなかなか見つからない深刻さを迂回するために、こうやってこの言葉とじゃれ合ってます(笑)。まだ砂糖が溶けてないんだよ、と笑えますから。
仲の良い友達になりたいです!