洗濯物は加湿器だ

さて洗ったその次には、干す工程がお待ちかね。私は寒さが続く季節に限り、部屋干しを選択。その理由は、洗濯物を加湿器代わりにしているからである。

以前、こんなことがあった。雑誌のインタビューで田中みな実が、自宅の全室には加湿器を設置していると書いていた。湿気、つまり乾燥を避けることこそが、美容に大きな影響を与えるという。一通りインタビューを読み終えて、「そうか……」と、田中みな実になれるわけでもないのに、まずは真似をしようとする私。とても良い読者の見本例である。

我が家のリビングには空気清浄加湿器があるけれど、寝室にはない。長く過ごす場所には必要だろうと、一台加湿器を導入してみたものの、どうにも部屋にしっくりこない。というのも、加湿器は設置場所の難易度が非常に高い。窓際はダメ、部屋の中心、家電の近くはダメ、クローゼットの近辺はカビが生えるので危険、床が濡れないようにある程度の高さが必要……。そんな広々とした賃貸物件は東京都内にごく少数では……。

それでも田中みな実先生の言う、湿気がどうしても欲しくなってしまった。ない脳みそをフル稼働させた挙げ句、洗濯物の水分を借りることにした。一人暮らしの味方である『山崎実業』で、エアコンに物干し竿が取り付けられるグッズを導入(詳しくは写真をご覧ください)。日本国民、何かひとつは買ったことがあるであろう『無印良品』で、カーテンに衣類がつきにくい構造をした、ピンチハンガーも買った。このアイテムをフル活用して、昼夜、室内に湿度を放っている……と、信じている。

そんなわけで冬は洗濯の頻度が週1ペースから、2~3日に1回にアップする。これが下着の手洗いとは逆で、暑くなるにつれて頻度が下がっていく。夏場のエアコンによる乾燥は、田中みな実が何も言及していなかったので、視野に入れていない。すべては湿度を手に入れて、美容に繋げていくためだ。ただ今のところ、目に見えた効果はない。

エアコンに物干し竿を取り付けてみました。ちなみにテープで付いているだけなので、あまり重たいものには耐えられません