イメージ(写真提供:Photo AC)
3月3日は、耳や聴力についての関心を高める狙いで「耳の日」として制定されています。聴力は加齢とともに誰しも衰えていくものですが、難聴は近年の研究により、認知症の要因の1つであることが指摘されています。聞こえづらさを感じたら放置せず、補聴器を導入するなど、早めの対処が推奨されます。補聴器のことや、医学博士・管理栄養士の本多京子先生が提唱する「3つの貯金」のこと、また「聞こえにいいレシピ」についてご紹介します。
この記事の目次
聞こえづらさを感じたら補聴器の検討を
(難聴は認知症リスクを上げる)
(補聴器相談医に相談を)
(スマホやタブレット端末と連携できる補聴器も)
75 歳まで働くための3つの「貯金」 「手間貯金」と「耳年齢貯金」を意識したレシピ

聞こえづらさを感じたら補聴器の検討を

 

(難聴は認知症リスクを上げる)

加齢により徐々に衰えていく聴覚。

「大きい声で話すので、よく怒っていると勘違いされる」「話しかけられても気づかないことがある」「テレビの音量が大きいと家族に言われる」といったことに心当たりがある場合は、聴力が低下している可能性があります。

難聴はただ「聞こえにくい」だけでなく、音情報の入力低下や会話頻度の低下などで脳への刺激が減ることから、認知症リスクの上昇にもつながります。

 

(補聴器相談医に相談を)

全国で、約 5,000 名の補聴器相談医が認定されています。補聴器相談医なら、通常の耳鼻科の診察に加えて補聴器の相談が可能です。耳の状態や難聴から、自身に合った補聴器の種類を診断してくれます。

また、2018 年より補聴器が医療費控除の対象となっており、医師の診療により補聴器が必要と証明できれば、医療費控除を受けることができます。補聴器購入費用の一部助成などは自治体によって異なるため、詳細はお住まいの自治体にご確認ください。

 

(スマホやタブレット端末と連携できる補聴器も)

近年は、スマホやタブレット端末と連携することでさまざまな機能が利用できる補聴器も登場しています。以下は補聴器とスマホ・タブレット端末を連携することで利用できる機能の一例です。

・ワイヤレスイヤホンのように楽しめる

補聴器のボタンをタップするだけで通話に応答することができ、会話を楽しむことが可能。スマホが手元になくても通話できるハンズフリー対応も。

・自分だけのミニシアターを楽しめる

iPhoneやiPad、iPod touchで再生するお気に入りの音楽や動画の音声を、直接補聴器にストリーミングすることができ、ワイヤレスヘッドホンのように楽しむことができます。

・置き忘れても、GPSで居場所を教えてくれる

補聴器が見つからない、どこかに置き忘れたという時は、専用アプリの「補聴器を捜す」機能を使えばiPhoneのGPS機能で位置を測定。簡単に追跡してマップ表示、捜す手助けをします。