子どものころは福井を出たいと思っていた

子どものころ、福井で過ごしていたころは、早く福井を出たいと思ってしまっていました。

父親の影響で小さいころから歌が好きになり、どんな歌でも歌えるようになっていた。将来は歌手になりたいと夢見ていたのに、福井にいるとチャンスがまったくないんです。

のどじまん大会もないし、スカウトされる機会にも恵まれない。それが悔しくてね。1963年、中学の卒業式の翌日、京都に住む11歳年上の姉を頼って上洛しました。

でも、福井のことを忘れたことはありません。歌手五木ひろしのベースを創り上げてくれたのは、やはり福井だと思っています。