反省もしたり

『東海村歴史と未来の交流館』に行くと、埋められていたタイムカプセルの実物とともに、カプセルから取り出された当時の子どもたち(許諾の関係で、村内で現在活躍されている方や役場勤務の人のものだそう)や村長が記した作文・手紙が展示してありました。

掘り出されたタイムカプセル。直接触った質感からFRP製と思われる(写真:『婦人公論.jp』編集部)

またカプセルを埋めた当時の流行や文化、その頃の子どもが憧れていた職業ランキングなども展示されていて、つかの間のタイムスリップ気分を味わうこともできました。

男の子の「なりたい職業」3位はおもちゃ屋。欲望に忠実(写真:『婦人公論.jp』編集部)

なお前後しますが、当然ながら、取材した私も作文を返却してもらいました。

その内容はと言えば、予想通り”典型的な意識高い中学生の作文”という感じで直視することも叶わず、一読してすぐ封筒へ戻しました…。

ただし、作文に記されていた「今の楽しい毎日のことを忘れないで」という一文だけは、強く心に刺さりました。

あらためて考えると、当時は環境や友達にも恵まれ、確かにとても楽しく充実した毎日を過ごしていたように思います。

3年5組は最高に楽しかったです。みんな元気かな(写真:『婦人公論.jp』編集部)

今回の取材にあたっては数年ぶりに卒業アルバムを見直すことになりましたが、実際には当時の日々に恥ずかしさを覚えて、むしろ目をそらしており…。とても反省させられました。

歳を重ねてから、多感だったあの頃と向き合うのは、なかなか勇気が必要なことでもあります。

しかし、その日々を「黒歴史」「不適切!」とフタをしたまま放置するのでなく、それこそタイムカプセルのように開けてみて、当時自分が思い描いていた未来をちゃんと進んでいるのか、たまに確認してみてもいいのかもしれません。