(写真提供:東海村観光協会)
茨城県の東海村は、景勝地に埋設されたタイムカプセルを掘り起こし、封入した作文を書いた本人へ返却している(返却期間は24年3月1日から6月30日まで)。作文には、当時村内の小中学校に在学していた児童・生徒たちの「30年後の夢」が書かれているそう。 該当する編集部員が受け取った作文に書かれていたのは…

あのタイムカプセル

ある日のこと。中学校の同級生で立ち上げたLINEグループが何やら盛り上がっておりました。

<どうやら、あのタイムカプセルがいよいよ掘り出されるらしい>

タイムカプセル…? 

LINEのタイムラインを追うと、私の出身地の東海村では、村内の小中学校に在学していたすべての児童・生徒に「30年後の夢」というテーマで作文を書いてもらい、カプセルへ封入。それをおよそ30年後に掘り起こす、というイベントをかつて行っていたことが分かりました。

そのカプセルが「いよいよ掘り出される」という村の広報をいち早く見たみなさんが、さっそくざわついていたのでした。

ちなみに今から30年前といえば1994年(平成6年)。当時の日本では…

●村山内閣発足
●『名探偵コナン』連載開始
●円高が加速し、戦後初の100円突破
●イチローが史上初の1シーズン200本安打達成
●「プレイステーション」「セガサターン」発売
●日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さん宇宙へ

といったことが起きています。コナンはこの頃から黒ずくめの組織と戦っていたのか。

一方、91年のバブル崩壊以降を指して「失われた30年」とよく言いますが、価格破壊やリストラが進んで就職難が深刻になるなど、長く暗いトンネルの始まりのような時期でもありました。

なお94年、新語・流行語大賞の年間大賞を受賞したのは、安達祐実さんの「同情するならカネをくれ」…。