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日本では一般的とはいえない男性の「育児休業」(育休)。小泉進次郎議員が、滝川クリステルさんとの結婚発表後、自身の育休について「考えている」と答えて注目された。ところが環境大臣となり、見送るという報道もあって…実際に育児休業を取得した男性たちに実態を聞いた(取材・文=樋田敦子)

会議室で罵倒。申請書は破かれて

東北地方に住む会社員の正さん(39歳・仮名=以下同)は、7年前、第1子誕生に合わせて育休を取ろうとした。妻が職場でマタハラ(マタニティ・ハラスメント)に遭い、そのストレスで2度流産した末、やっとできた我が子のために育児がしたかった。

会社に育休制度はなかったが、勤続11年、法律で認められた権利だからと申請した。ところが役員が集まった会議室で罵倒され、申請書は破かれてしまう。そして突然の転勤が言い渡された。

「結局休んだのは出産前後の3日間だけでした」

その後もたび重なるパワハラが続き、正さんは会社を辞めた。

男性の育児参加を推進する啓蒙活動をしてきた「NPO法人ファザーリング・ジャパン」の代表理事、安藤哲也さんは、次のように話す。

「父親がどんな状況であれ、育休を取りたい人が取れる社会にしたいと、これまで活動を続けてきた」

安藤さんによれば、今は男性の育休取得の「第3の波」が高まってきているという。第1の波は、「イクメン」が流行語大賞になった2010年。第2の波は、宮崎謙介元国会議員が育休取得宣言をした3年前。これは本人の不倫騒動で逆風に転じてしまったが……。

「厚生労働省の発表では2006年度の男性の育休取得率が0.6%、18年度が6.16%で、約10年間で10倍に。進次郎議員が取得することで、さらに増加するといいなと思います」(安藤さん)